夜更かしが白髪の増加を加速する可能性
白髪の原因は、加齢・遺伝・ストレス・栄養不足など様々な要因がありますが、その一つに「睡眠不足（睡眠の質の低下）」があります。
加齢や遺伝などは、個人の力ではどうしようもありません。ストレスも仕事や社会生活を営んでいる以上、避けては通れないでしょう。この中で、コントロールできそうなのが、栄養不足と睡眠不足です。今回は睡眠不足について考えてみようと思います。
ゴールデンタイムを逃すな
生物が睡眠するには様々な理由がありますが、その一つに「組織の成長・再生を促す」があります。睡眠中は体を休息させるのと同時に、新しい細胞の成長を促す働きがあります。睡眠中は成長ホルモンの分泌が活発になると言われています。以前に背の高い男性がが「成長期には骨が伸びる音が聞こえた」と語っていたのを聞いたことがあります。それは少し極端かもしれませんが、寝ている間に成長しているのは確かなことのようです。
髪の毛も寝ている間に成長のための準備や傷ついた組織の修復が行われると考えられます。白髪はメラノサイトと呼ばれる髪の毛を黒くする組織の働きが悪くなることで発生します。髪の毛は元々白い（透明）なのですが、このメラノサイトが頑張ってメラニン色素を生成しているおかげて黒くなります。
睡眠が不足して、疲れやストレスが蓄積してくると、血流が低下しメラノサイトの働きも低下してくると考えられます。そうすると白髪が増える原因となります。
白髪を予防するには十分な睡眠時間を確保することが有効です。長ければいいというわけではなく、質が重要です。睡眠には「ゴールデンタイム」と呼ばれる時間帯があり、午後10時～午前2時と言われています。この間は成長ホルモンの分泌が活発になるという調査結果があります。
仕事や家事、勉強が忙しい場合、睡眠時間が短くなりがちですが、できればこのゴールデンタイムは眠るようにしてみるといいかもしれません。例えば、朝方の生活にして、夜は早めに寝て、朝に仕事や勉強をするとゴールデンタイムは確保できそうです。
また、ゲームやテレビなどで夜更かしをするのは、白髪にはよくないと考えられます。最近白髪が気になる方で、毎日夜更かしをしているという方は、少し我慢して、早く寝てみるといいかもしれませんね。